森の風景(その4)

 

● 奥沢水源地周辺 ●
  天神町のバス終点から少し歩くと

右手に浄水場、左手に水源池入口が

見えてきます。そのまま進むと、舗装

道路が切れて、車一台がやっと通れる

ほどの広さの山道に入って行きます。

  この道は、天狗山周辺遊歩道(約

17Km)の中に入っており、穴滝までの

約5Kmを穴滝自然観察路といいます。

  水源池の春はエゾヤマザクラの花が、

秋はイタヤカエデ、ナナカマドなどの紅

葉が美しく、また、エゾマツやトドマツの

林がよく保存されています。トドマツは

葉先が2つに分かれていて樹皮はなめ

らかなのに対し、エゾマツは葉先がとが

り樹皮はざらざらしています。

  浄水場から穴滝へ向かう山道を行くと

途中、天狗山への道が合流します。5月

上旬頃は、まだ道の両側に残雪がありま

すが、カタクリ、ナニワズなどが咲いてい

ます。5月中旬からはヒトリシズカやシラ

ネアオイなどの花を見ることができます。

6月中旬を過ぎる頃には、サイハイラン、

カンボクの花が美しく、ミヤマカラスアゲ

ハやエゾシロチョウなどのチョウ類も活発

に飛び交うようになります。ミヤマカラスア

ゲハが集団で道路の水たまりで吸水する

光景がよく見られます。7月以降はヒョウ

モンチョウやシジミチョウのなかまが観察

され、ツルニンジン、ハエドクソウ、ヨツバ

ヒヨドリなどが咲きほこり、秋風が吹く頃に

はヤナギランが美しくなります。

  野鳥も多く、道の両側からからはアカ

ハラ、クロツグミ、ヒガラ、キビタキ、カッ

コウなどの鳴き声やキツツキ類のドラミ

ングが耳に飛び込んできます。川の方

では時折真紅のアカショウビンが見られ

ることもあるようです。さらに奥深く行って

クマゲラを見たという話しもあるそうです。

なお、この水源池付近はマムシがよく出

るということで注意が必要です。

水源池への入口のところです。
 
この辺はマムシが出るそうです。
 
景観を大事にしていますね。
 
周辺はよく整備されています。エゾマツや
トドマツがよく保存されています。
 
勝納川です。上に水源池が見えます。